福山雅治の渋谷コミュニティFM番組 北海道HBCラジオが異例ネット
北海道のHBCラジオが異例の改編を行った。東京・渋谷のコミュニティFM「渋谷のラジオ」で放送されている「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」を、6日午後10時から放送開始する。HBCラジオがコミュニティFM制作の番組を放送するのは初めてだといい、ラジオ業界全体でも珍しい試みとなる。
コミュニティFMとは、放送エリアが市町村単位に限定され、地域密着型の情報を放送することを目的としている。「渋谷のラジオ」は東京芸術大学准教授でクリエイティブディレクターの箭内道彦氏が代表理事を務め、福山雅治はスペシャルファウンダーおよびパーソナリティーとして参加している。ほかにもアーティストの野宮真貴や、放送作家の倉本美津留氏らがパーソナリティーに名を連ねている。
福山&荘口のコンビでラジオ、といえば、ニッポン放送で15年3月まで放送されていた「福山雅治のオールナイトニッポンスペシャル・魂のラジオ」が思い浮かぶ。この番組はHBCラジオでもネットされていたが、今回、2人の番組を放送することにより、3年半ぶりに福山がパーソナリティーを務める番組がHBCラジオで復活する。同局の角田拡樹編成業務部長が福山の所属事務所と交渉し、実現にこぎつけたという。
角田部長は「『魂のラジオ』終了後、リスナーから福山さんの番組復活を求める声がHBCラジオにも届いていただけに、今回の番組放送は非常に嬉しい。ラジオ業界は厳しい競争が続く中、もはやAM放送局だFM放送局だ、はたまたコミュニティFMだなどと区別をしてはいられない。リスナーが聴きたいと思うコンテンツを追求するだけです」とコメントした。
6日にHBCラジオで放送される内容は、「渋谷のラジオ」で9月30日に放送された内容となる。北海道以外の地域ではウェブサービスの「radiko」のエリアフリー機能(有料)を用いれば聴取できる。