希林さん 娘・也哉子を社長にした理由は夫・裕也への遺産「対策」
9月15日に亡くなった女優・樹木希林さん(享年75)が出演したドキュメンタリー「樹木希林の居酒屋ばぁば」が6日、カンテレ(関西テレビ)で追悼番組として再放送された。
希林さんは、名古屋近郊の高蔵寺ニュータウンに暮らす高齢夫婦の日常を取材した東海テレビ製作のドキュメンタリー「人生フルーツ」のナレーションを担当しており、「-居酒屋ばぁば」は主人公である津端英子さんとの対談を収めたもの。17年に放送され、希林さんからの珠玉のメッセージが散りばめられている。
希林さんはマネージャーをつけず、仕事の依頼などにもすべて自身で対応。その個人事務所についても「私はね、全部自分一人での会社(やってるの)。そこに仕事入れて、月々給料もらってる。随分前から、娘を社長にしてるの」と1人娘の内田也哉子に社長の肩書きを任せていることを明かしていた。
その理由についても「そうすると、私が死んでも、そこの会社の収入は夫(内田裕也)にいかない、と思ってね。じゃないと半分は(遺産相続で)夫にいっちゃうから。夫に(お金が)いくとね、一晩で使っちゃうような人だからね」。
さらに40年以上別居している夫・裕也からは「お前な、ハンコの置き場所は大丈夫か」と聞かれ、「あたしの(お金を)持って行くつもりなの?!」と聞き返したエピソードも笑いながら披露し、「もう随分前から(遺産の)対策を。いつ死んでも…」と2004年に乳がんを患って以降は、残された家族のために、“終活”をしていることを明かしていた。