希林さん 夫・裕也への思い「死ぬ前にそばにいて何かしてあげなきゃ」
9月15日に亡くなった女優・樹木希林さん(享年75)が出演したドキュメンタリー「樹木希林の居酒屋ばぁば」が6日、カンテレ(関西テレビ)で追悼番組として再放送された。
希林さんは、名古屋近郊の高蔵寺ニュータウンに暮らす高齢夫婦の日常を取材した東海テレビ製作のドキュメンタリー「人生フルーツ」のナレーションを担当しており、「-居酒屋ばぁば」は主人公である津端英子さんとの対談を収めたもの。17年に放送され、希林さんからの珠玉のメッセージが散りばめられている。
夫で歌手の内田裕也と40年以上にわたり別居していた希林さんだが、「ついこないだ夫と話する機会があって…」と切り出し、「私は何もしてあげなかった。ケンカばっかりしてたから」と後悔の思いを吐露。「やっぱりね、死ぬ前に3日…本当は1週間か10日ぐらい、そばにいて何かしてあげなきゃいけないんだけど」と思っていることを明かした。
裕也にも「10日や1週間は無理だから、3日ばかしでも(死ぬ前に)そちらに行くかね」と言ったところ、「ちょっと待ってくれ」と慌てられたエピソードを笑いながら告白していた。
津端さんから「今もお会いになってる?」と聞かれると、「会うハメになっちゃうんですよね、お金勘定のこととかありますから」と微笑み。自身が亡くなった後の遺産について、裕也と相談していたことを示唆していた。