築地から豊洲へ暁の大移動始まる 環状2号線を開放 ターレなど約2・3キロを自走
6日に閉場した東京都中央区の築地市場から、11日に開場する豊洲市場(江東区)へ移転するに伴って、7日早朝、運搬車「ターレ」やフォークリフトが約2・3キロを自走して引っ越しした。
都は築地が営業を終えた6日午後から10日を業者の引っ越し期間に設定し、両市場を最短ルートで移動できるよう、供用前で一般車両が走っていない環状2号線を開放した。都によると、期間中にターレとフォークリフト計約2600台が移動する。
ターレは小型特殊自動車に分類され、最高時速15キロ以下と低速。午前5時すぎ、築地市場を出発したターレは1列になり、空が明るくなりかけた都心の道路を走行。豊洲市場の建物に入る際には車体を消毒するなど衛生面での対策も取られた。その後も車列は断続的に続いた。
東京都は豊洲市場内での引っ越しの様子も報道陣に公開。水産仲卸業者「堺周」の五十嵐和忠さん(37)は「心機一転、ここで頑張りたい」と話した。