「愛の葉Girls」メンバー自殺は所属事務所のパワハラ 遺族が提訴へ
愛媛県が拠点のアイドル「愛の葉(えのは)Girls」メンバーとして活動し、3月に自殺した大本萌景さん=当時(16)=の遺族が、自殺は所属会社「Hプロジェクト」によるパワハラや苛酷な労働環境で精神的に追い詰められたためとして、代表取締役らに計約9200万円の損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こすことが10日、分かった。
遺族側の説明によると、物販などのイベントは1回に平均10時間以上だったという。今年3月、脱退の意向を持ち始めたことを知ったスタッフが、約束していた高校の進学費用貸し付けを撤回。その日の夜、代表取締役はLINE通話で大本さんに謝るよう求め、大本さんは「1億円を支払え」とも言われたと友人に打ち明けていたと主張している。
大本さんは翌日、母親に対し代表取締役に会うことが「怖い」と発言。出席予定のイベントに現れず、自宅で自殺しているのを母親が発見した。
代表取締役は10日、取材に対し「1億円の件は話をしたことはない」と否定した。