丹波哲郎さん「スターは遅く来る」で毎回遅刻…仲代達矢が「徹子の部屋」で懐かしむ
俳優の仲代達矢が12日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、昭和時代の大スターとの共演秘話を明かした。
仲代はすでに亡くなった昭和の銀幕スターについて思い出を披露。その中には丹波哲郎さんの写真もあった。
仲代は「おかしな人。変な人」といいながらも「ただすごく明るくて、私は大好き」と笑顔。当時、丹波さんは京都の撮影所を中心に活躍しており「スターは遅く来るもんだ。9時開始なら10時に入ればいい」と言い放っていたという。だが、東宝所属の小林桂樹さんと共演することに。当時東宝は「几帳面で9時開始なら9時に用意スタートだった」と時間には厳しかったというが、丹波さんはいっこうに時間通りに来なかったという。
「みんな困ったなと思っていたら、さすがに小林さんが怒られて。『東宝は時間通りに来い!』と」と小林さんがカミナリを落としたというが、それでも丹波さんは「そうかそうか、すまないすまないと。大らかさがね…」と懐かしそうに振り返った。
また丹波さんは台詞覚えも独特だったといい、仲代には「俺なんか1ページ3秒で覚える。長セリフだと、ここでめくるというのが頭に入ってる」と自慢したという。
そんな丹波さんがある日、セリフと言い間違えたことがあったといい、仲代が「あれ?丹波さん、どうしてとちったんですか?」と聞くと「(台本)1枚めくるのを2枚めくっちゃったと」と、丹波さんらしいユニークな答えをよこしたという。
仲代は「おかしくて涙がでてきた」とメガネを外して涙をぬぐうと「ステキな方だった」と偲んでいた。