円楽が復帰に満足感「心地よい眠りになる」 高座前、終演後も取材に神対応
初期の肺がんであることを公表していた落語家の三遊亭円楽(68)が12日、横浜市の「横浜にぎわい座」で独演会を行い、高座復帰を果たした。9月28日に肺がんを公表した円楽は、今月4日に入院。5日に手術を受け、11日に退院したばかり。
この日、自ら自家用車を運転して会場入りした円楽は、高座にあがると、会場を埋め尽くしたファンに「とりあえずは戻って参りました」と第一声。「少し咳き込んだり、息苦しくなってセリフがつっかえたり、いろんなことある日だと思いますよ」と念をおした上で、「今日の三遊亭円楽を見せる、それだけの話です」と話した。
高座では、師匠である五代目三遊亭円楽さんが得意とした「短命」「浜野矩随」を熱演。合わせて1時間20分ほどの出番を、滞りなく過ごした。「短命」のマクラでは、「横浜にぎわい座」の館長で、7月に81歳で死去した桂歌丸さんとの話も展開。「やっぱり(天国へ)呼んじゃいけない、と思ったんでしょうな。『このままアイツを呼んでしまったら、笑点はどうなるんだろう。昇太の司会ではおぼつかないし、三平の隣で番をさせとかなきゃいけないし、呼ぶなら木久蔵(林家木久扇)が先だ』とか…」と笑いを誘った。
会場入りした際に「とりあえず、手術は大成功だという話でした」と明るい笑顔で話すなど、毒舌もまじえ取材に応じたが、終演後にも報道陣の取材に対応。「何とかやりました。お客さんに分からないぐらいのブレスの違いはあったけど」と納得の表情を見せ、万雷の拍手が何より力になったといい、「何より生で聞いてくれるお客さんが一番」と笑った。
久々の高座とあり、「心地よい眠りになるんじゃない?よく眠れるでしょ。いいリハビリになると思うよ」とやや疲れた表情も。今後については「高座に上がれる限りは上がる。(ファンが)待ってくれてるからね」と意欲十分で、「大好きだった円楽、談志、歌丸、みんな向こう行っちゃったからね、これからそういう立場になっていくのかな。それを目指して頑張るよ」と話し、会場を後にした。
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