女優の広瀬アリスが１５日、都内で行われた、声優を務めるアニメ「映画ドラえもん　のび太の月面探査記」（来年３月１日公開、全国東宝系）の制作発表会見に出席した。文字通り月が舞台となる作品であることにちなんで、声優陣全員が和装で登壇。広瀬は十二単姿を披露した。幼少期から家族で親しんだ作品だが、実は妹の広瀬すずには「驚かそうと思って」と、出演をまだ伝えていないと明かした。

　「人生２回目」という豪華な衣装を身にまとい「若干、重い…」と漏らしながら挨拶に立った。「なかなか着る機会がないもので。自然と背筋が伸びますね。こんな顔でアリスと名乗っておりますけど、がっつり日本人でありますので、こんな時間がうれしいです」と笑顔をふりまき、「ドラえもんという誰しもが知っている国民的アニメーションに、声優として出させていただくのがとても、本当にうれしく思います。精いっぱいがんばらせていただきますので、よろしくお願いします」と意気込んだ。

　幼少期から、妹の女優・広瀬すずと一緒に「ドラえもん」に親しんできたというアリス。「私も小さいころから毎週見させていただいたりとか、家族で遠出する時にちょっとレンタルＤＶＤを借りて何本もドラえもんを借りて見ながら出かけたりとか。小さいころからお世話になっていて」と振り返り、「学生時代は寝たいじゃないですか。『どこでもドア』がほしいとか冬とかずっと言ってて」と“ドラえもん愛”を語った。

　ただ、そのすずには出演をまだ知らせていないといい会場をどよめかせた。「驚かせたくて、まだ言ってません。私、最近、妹の仕事はネットニュースで知るので、同じことを仕返そうかなと思って。よろしくお願いします」と報道陣にいたずらっぽく笑った。

　ドラえもん役の水田わさびらレギュラー声優陣や脚本を務める直木賞作家の辻村深月氏。広瀬のほかにゲスト出演するロッチ・中岡創一、サバンナ・高橋茂雄、柳楽優弥、吉田鋼太郎に加え主題歌を担当する平井大、八鍬新之介監督も登壇した。