“スーパーボランティア”尾畠さんが出版トラブルに不快感
スーパーボランティアとして知られる尾畠春夫さんが17日、フジテレビ系「ノンストップ!」に電話出演。初の著書が出版延期になったことについて「私はどこの本屋さん、出版屋さんともお約束はしていませんし、どこも『いいですよ』ってサインも印鑑も押してません」と、不快感をにじませた。
この件についてはアチーブメント出版株式会社がHPで、尾畠春夫さんの著書「一歩前へ」が発売延期になったと報告。「当社は本年8月下旬以降、尾畠春夫氏に複数回お会いし、ご本人より承諾を得たうえでの書籍制作を進めておりました。本日(10日)もご本人と直接お目にかかってお話をさせていただきましたが、他出版社も尾畠春夫氏の書籍制作を進めているため、当社が先んじて出版することは控えていただきたいというご本人のご要望により、配本日を延期させていただく運びとなりました」などと説明している。
尾畠さんは、複数の出版社からオファーがあったことは認めたが、「どの人がどの人か全然分かりません。最終的に私のサインと印鑑が押してなかったら無効です」と語った。
尾畠さんは山口県内で行方不明となった2歳児を捜索し、発見。スーパーボランティアとして一躍、時の人となった。尾畠さんは本の出版について「私はそういうので皆さんに知ってもらおうという気はない。私はボランティアというか黒子に徹するのが大好きなんで、公に出るのは好きじゃないんです」と主張。現在も通学路の草切りや国道のゴミ拾い、不法投棄の片付けなどを行っていると明かし、「私は静かに困った方に手をさしのべさせてもらうのが大好きな人間ですから」と語った。
MCを務めるお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統は「意見が食い違っている。契約書がまったくないというのは、一番出版業界なら権利とかしっかりしてそうですけどね」とコメント。お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじは「吉本でさえ、ちょっとあるよ。本出すとき、こんだけのギャラあるよって。吉本でさえあるよ!」と冗談まじりに出版社側の対応に疑問を投げかけた。