吉右衛門 客席に落ちる心配のない宙乗りは「うれしい」…74歳、五右衛門演じる
歌舞伎俳優の二代目中村吉右衛門(74)が16日、都内で行われた国立劇場12月歌舞伎公演「増補双級巴-石川五右衛門-」(12月3~26日)の会見に出席した。
波瀾(はらん)万丈の人生を送った大盗賊の石川五右衛門を演じるのは、今回で4度目。初代吉右衛門も五右衛門を演じてきており、「ゆかりのある作品。初代が残した型を再現できますれば、幸いと思います」と目標を語った。
国立劇場での宙乗りは初めて。初代吉右衛門は宙乗りをせずに堂々とつづらを背負って六方を踏み舞台へ立っていたというが、「私は役者ぶりも大きくない。70を超えて平衡感覚が鈍っておりますので、客席に落ちる心配のない宙乗りはうれしい」と笑わせていた。