歌手の和田アキ子（６８）が１７日、東京・日本武道館で、初の自身主催フェス「ＷＡＤＡ　ＦＥＳ～断れなかった仲間達～」の初日公演を行った。この日は加山雄三（８１）、鈴木雅之（６２）、倖田來未（３５）ら「断れなかった」１０組のゲストを迎え、デビュー５０周年イヤーを締めくくる“アッコ祭”を展開。コラボあり、カバーあり、全員合唱ありと、趣向を凝らした内容で８０００人のファンを沸かせた。

　“ゴッド姉ちゃん”の５０周年ラストを飾るにふさわしく、ハンパない面々が、多忙なスケジュールの間を縫って武道館に集った。

　氷川きよし（４１）は東京・明治座での座長公演に午後２時半まで出演し、午後６時にはステージに。ＴＵＢＥ・前田亘輝（５３）は「『空いてる？』って連絡来たの、９月の１週目」と苦笑いした。全国ツアー中のＧＡＣＫＴ（４５）は１７日の東京公演と１９日の大阪公演の間の移動日を利用して、１８日に出演する。

　そんな仲間たちに、和田は「断れないでしょ、業界的にも」とニヤリ。「ＧＡＣＫＴはマネジャーに『本当に芸能界ってすごいですね…』って言ったらしい。氷川君も『何でも言って下さい』と。こんなに幸せなことはないですよ」と相好を崩した。

　フェスならではのお楽しみも満載だった。ＭＣの出川哲朗（５４）は、武道館での最多ライブ数を誇る矢沢永吉（６９）の名曲「止まらないＨａ～Ｈａ」を披露。「何とも言えない、闘志みたいなのが沸いてきた」という和田も「このために体調を整えてきた。禁酒は３日間だけど」と冗談めかしつつ、魂のステージを展開した。

　クレイジーケンバンド・横山剣（５８）との「タイガー＆ドラゴン」のコラボや、代表曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」など、７曲を熱唱。「今あなたにうたいたい」では、９８年の紅白歌合戦や、昨年１１月の５０周年記念コンサートでも行った「マイクなし歌唱」を、ＮＨＫホールよりさらに広い武道館でも響かせてみせた。

　最後には出演者一同で「もう一度ふたりで歌いたい」を大合唱。感極まって声を詰まらせながら、「ありがとう。本当にありがとう！」と、５０年分の感謝を込めた万感唱で締めくくった。