ゴジラ星座になった NASAなど認定…肉眼では見えない別枠
日本が世界に誇る大怪獣・ゴジラが、星座になったことが18日、分かった。米航空宇宙局(NASA)と世界の研究機関からなる「フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡」研究チームが、星座に認定した。「ゴジラ」が放つ放射熱線とガンマ線粒子がジェット状に光を放つ「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象が、類似していることが認定の決め手。世界的機関からの“お墨付き”に東宝サイドも大喜びだ。
ゴジラの圧倒的パワーが“宇宙規模”で認められた。
ゴジラが星座に認定された理由は、チームの研究対象である高エネルギー天体(ブラックホールなど)の周囲で発生している、ガンマ線粒子がジェット状に光を放つ「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象が、「ゴジラ」が放つ放射熱線と類似しているためだという。
チームはNASAのホームページで「ゴジラは映画界で最も有名なモンスターの1つ。ゴジラのトレードマークに放射熱線がある。これはブラックホールと中性子星に関連する『ガンマ線バースト』と類似している」と指摘。さらに「フェルミ(宇宙望遠鏡)の観測では、毎日、宇宙のどこかで巨大なバーストを記録しているが、これはゴジラさえ嫉妬させるだろう」と現象の大きさを誇った。
ゴジラは、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を搭載した観測衛星の打ち上げ10周年と、人間の肉眼で見える星の数に匹敵する3000以上の天体を発見したことを記念して新たに作成された、「ガンマ線天体を線で結んだ星座」の1つに認められた。「オリオン座」「カシオペヤ座」など、一般的に知られている88の星座を定義している、国際天文学連合(IAU)とは“別枠”での認定。今回はほかに「超人ハルク」「星の王子さま」なども星座として認定された。
「ゴジラ」は1954年に第1作が公開され、来年で65周年。11月9日にはアニメ版のシリーズ最終章「GODZILLA 星を喰う者」も公開される。