たけし「紅白のような」ステータスのコント番組作る ウッチャン意識せず
タレントのビートたけし(71)が、NHKで初めてコント番組に挑戦する「コントの日」(総合、11月3日、後7・30)の発表会見がこのほど、東京・NHK放送センターで行われた。勝手に発足させた「日本コント協会」の会長に就任したたけしは同番組を「紅白歌合戦のようなステータスの番組にしたい」と宣言。毎年恒例の“コントの殿堂”を作り上げる意欲を示した。
浅草の劇場でコント修行をしながら大御所に登り詰めたたけしが、コントブーム再来への“切り札”に起用された。
「コントは文化である」という思いから、「コントの日」と名付けられ、文化の日に放送される特番。架空の「日本コント協会」を創立し、たけしが会長に就任。会員に劇団ひとり(41)、サンドウィッチマン、ロッチ、東京03といった達人たちが名を連ね、2時間半ぶっ続けで全作オリジナルのコントを展開する。
たけしは「縛りがきついだろう、どうせ好きなコントもやらせてもらえないで、評判を落とすだけだろうと、嫌な予感がした」とNHKからオファーを受けた当時の心境を吐露した。しかし、実際に収録に参加すると評価は一変。「これは真面目。わりかし自由にやらせてくれる」と満足感を漂わせた。
その上で「紅白歌合戦のようなイベントにしていって、芸人さん達が『コントの日』に出られるというのが1つのステータスにできたら名誉なこと」と大目標を口に。「本当に『第1回紅白歌合戦』だと思うもん。だから、俺は宮田輝ということで」と、元同局アナウンサーで紅白歌合戦の名物司会者の名を挙げて笑いを誘った。
NHKのコント番組といえば、ウッチャンナンチャンの内村光良(54)を中心とした「LIFE!~人生に捧げるコント~」(不定期放送)が人気だが、たけしは「それを意識してもね。お笑いは、見る人の感性だから」と意に介さず。「来年も続いていけば、みんなに支持されているということ。次の回、次の回と、頑張ってグレード上げていくことしかできない」と、年に1度のシリーズ化を見据えていた。