インパルス堤下 活動再開「住みます芸人」から出直し 2度の交通事故で謹慎1年
昨年、2度の自動車事故を起こし、無期限謹慎処分を受けていたお笑いコンビ・インパルスの堤下敦(41)が、芸能活動を再開することを23日、所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーが発表した。同事務所が展開する「あなたの街に“住みます”プロジェクト」における「住みます芸人」として、地元の神奈川県を拠点に活動を再開。インパルスは解散せず、コンビ活動も並行して行うという。
世間を驚かせた“連続事故”から1年、みそぎを済ませた堤下が、芸人として一から再スタートを切る。
堤下が身を置く「住みます芸人」は、デビュー間もない若手芸人の登竜門的な位置付け。全国ネットのレギュラー番組を持つ芸人はほぼおらず、堤下にとっては大きな“格落ち”ともなる。
堤下は昨年6月、都内で睡眠導入剤を服用後に運転。意識不明状態で約2キロにわたって走行し、電柱に衝突する事故を起こした。道交法違反(過労運転、事故不申告)の疑いで書類送検され、罰金30万円の略式命令を受けたが、事務所からの処分は受けなかった。
だが同10月、神奈川県内の交差点で、停車していた先行のごみ収集車に追突。乗員2人に軽傷を負わせる事故を起こし、同28日に無期限謹慎処分が下された。
被害者との示談が成立するなどし、今年3月には不起訴となったが、謹慎は継続。さらに半年あまりを経て、本人の反省の度合いなど、所属事務所の「総合的な判断」の結果、16年12月にひき逃げ事故を起こしたNON STLYEの井上裕介(38)の3カ月を大きく上回る、約1年での謹慎解除となった。
所属事務所によると、現状では具体的な仕事は決まっていないという。堤下は事務所を通じ、「関係者・ファンの方々には大変ご迷惑をお掛け致しました。申し訳ありませんでした」と謝罪。「これからは初心に戻り、自らを律しながら一歩ずつ、活動を再開してまいります」と誓った。インパルスとしての活動は継続するといい、相方・板倉俊之(40)の助けも借りながら、再起への道を歩む。