NHK総局長 「まんぷく」好調理由は「安心感」と「初めからクライマックス」
NHKが24日、定例の放送総局長会見を都内の同局で開いた。朝ドラ「まんぷく」が内容、視聴率の両面で高評価を得ていることについて、木田幸紀放送総局長は「安心感」や、「初めからクライマックス」といったキーワードを挙げて分析した。
北川悦吏子氏が脚本を務めた「半分、青い。」は先の読めない展開が話題で、異色とも言える作品だった。それと比較し、「今までつくってきた朝ドラに共通する部分はいっぱいあるのかなと思います。実際に、実在された方をモチーフにしてつくっていることもありますので、先行きが分かりやすい。安心感というのがあるのかなと思います」との見方を示した。
ヒロインの安藤サクラをはじめ、長谷川博己、松坂慶子といった実力派出演陣の「情感あふれる、レベルの高い表現」(木田放送総局長)が視聴者に届けられていること、また、ヒロインの子役時代がなく「第1週目から本来のテーマに深く切り込んでいってとといったようなところも…。ある意味、初めからクライマックスだということも、毎朝テレビの前に来ていただいている大きな理由かもしれないです」と語った。
視聴率の面では10月1日の初回で23・8%を記録。以降、10月23日まで1度も20%を切っていない。23日の放送も21・5%と高い数字で推移している。(視聴率はビデオリサーチ日報調べ、関東地区、番組平均世帯視聴率)。