アンジャ渡部 阪神ドラ5創成館・川原イチオシ 大阪桐蔭に唯一勝った男
芸能界きってのアマチュア野球ウォッチャーで、阪神ファンとしても知られる、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建(46)が、25日、都内で行われたプロ野球ドラフト会議を“生観戦”した。阪神の指名選手の中でイチオシは、5位の川原陸投手(17)=創成館。春夏の甲子園を連覇した本年度の大阪桐蔭に、昨秋の明治神宮大会で公式戦唯一の黒星をつけた未完の大器に、将来の虎を担う期待をかけた。
1位の抽選で2度外すなど、苦しい展開となった阪神のドラフト。だが渡部は、下位指名に潜んでいたダイヤの原石に、希望の光を見いだしていた。「創成館の川原君。彼はいいと思いますよ。スケール感があって。すごく楽しみです」と声を弾ませた。
川原投手は昨年11月、明治神宮大会準決勝で、長崎・創成館のエースとして大阪桐蔭と対戦し、勝利に貢献した。大阪桐蔭の本年度の公式戦成績は、41勝1敗。ただ1つの黒星は、川原投手の左腕がもたらしていた。
渡部はその“メモリアルゲーム”を、神宮球場で生観戦していた。「まだ全然荒削りで、体を使い切れてなかったけど、力のある投手だと思っていました」と、強烈な印象を受けていたという。身長185センチ、体重84キロという大型左腕に「肉体的なポテンシャルに非常に恵まれている。体が大きく、強いというのは大きな才能ですから。どんな投手になってくれるか、楽しみですね」と、その将来像にワクワクが止まらなかった。
その他、4位の斎藤友貴哉投手(23)=ホンダ=については「山形中央高校で、横山(雄哉)投手の後輩でしたよね。こちらも期待できます」とさすがの知識を披露。全体的な阪神のドラフト結果については「正直言って、ちょっとスケール感に欠けるというか、もっと伸びしろのある大器を多く指名してほしかったというところはある」と、やや残念そうだったが、1位で藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭=に入札したことについては「僕は可能性が結構あると見てました。根尾君でなければ藤原君だろうなと」と理解を示していた。