もんたよしのり 「俺らだけのヒットパレード」開催、今後も「もちろんやるで」
歌手のもんたよしのり(67)が総合プロデュースを手がけたコンサート「俺らだけのヒットパレード2018」が26日夜、神戸国際会館こくさいホールで開催された。
「俺らだけのヒットパレード」は、もんたが音頭を取り、盟友の故西城秀樹さんや故桑名正博さんが賛同して1991~95年に大阪(95年は神戸も)で開催された同名のチャリティーコンサートがルーツ。16年、神戸の地下街「さんちか」の50周年イベントとして復活し、今回は神戸新聞の120周年、神戸国際会館20周年を記念して、2年ぶりの開催となった。
2年前と同じく、関西のビッグバンド「A Hundred Birds Orchestra」(以下AHBO)がホストバンドを務めたコンサートは、インストの「Rej」に続き、もんたが西城さんに提供した大ヒット曲「ギャランドゥ」を熱唱して開演。
その後は城南海(28)、沢田知可子(55)、押尾コータロー(50)、南佳孝(68)が次々と登場し、もんたが終演後、「好きなアーティストしか呼んでいないから。それぞれの魅力を知っているし、今回、AHBOがそういうものを引き出してくれた」と振り返った通りの、練達のパフォーマンスを披露した。
40年以上のキャリアを持つもんたや南をはじめベテランぞろいの中、来年がデビュー10周年と最若手ながらこの場に招かれた城は「あなたに逢えてよかった」、「花」、竹内まりやのカバー「元気を出して」を熱唱。沢田は夫で音楽面でもパートナーの小野澤篤(59)と「幸せになろう」でデュエットし、スピッツのカバー「ロビンソン」や、大ヒット曲「会いたい」で魅了した。
押尾はソロで「Legend」、もんたとの共演でイーグルスのカバー「デスペラード」、AHBOとの共演で「彼方へ」とさまざまな顔を華麗に披露。もんたとは70年代からの旧知の仲である南は、「スタンダード・ナンバー」、「憧れのラジオ・ガール」、「スローなブギにしてくれ」、「モンロー・ウォーク」で圧巻のステージを見せた。
AHBOのシンガー、TENは山口百恵さんのカバー「さよならの向こう側」で、同じくSweepは山下達郎のカバー「BOMBER」でイベント名通りに盛り上げ、本編のラストはもんた&ブラザーズの特大ヒット曲「ダンシング・オールナイト」。アンコールでは全員で、故坂本九さんの名曲「明日があるさ」をリレーして締めくくった。
大任を終えたもんたは「楽しかったし、明日からまた頑張ろうという、音に対して精進して行こうという気持ちがあふれている。支えてくれたみんなに感謝したい」と、充実感に満ちた表情。震災で全壊する前の旧神戸国際会館は、もんたがスパイダースの前座で初めてステージを踏み、初めて海外アーティスト(ハーマンズ・ハーミッツ)のコンサートを見たという思い出深い会場だという。
神戸育ちのもんたは「神戸でリハーサルをやって、神戸のみんなが支えてくれて、ここから発信してくれて、みんながコンサートを支えてくれたことに喜びがある」とコンサートの意義を強調。
次回以降について「もちろんやるで。やんねんけど、神戸のみんなの協力が必要。力を借りなくてはでけへんからな。神戸発、ここから出発する仕組みを作ることに期待したい」と、“オール神戸”での継続、発展を訴えていた。