国内最古４００年の歴史があり、３年がかりの大規模改修を終えた京都・南座で２７日、歌舞伎俳優１００人が出席し、開場式とお練りが行われた。

　開場式には坂田藤十郎（８６）、尾上菊五郎（７６）をはじめ、市川海老蔵（４０）、市川猿之助（４２）、片岡愛之助（４６）ら東西の重鎮から若手まで１００人がズラリ。荘厳な雰囲気の中、藤十郎が「祖父の初代中村鴈治郎も、父も私も、この南座に数え切れないほど出演させていただきました。歌舞伎俳優にとって特別な感慨がある南座が、幾久しく栄え、世界に誇る劇場として愛され続けることを願ってやみません」と祝辞を述べると、万雷の拍手が沸き起こった。

　その後、俳優６９人が南座から八坂神社まで四条通りを練り歩き。沿道を埋め尽くしたファンや観光客１万５０００人から大歓声を浴びた。