江波さん、先月22日までドラマ収録 事務所「あまりに突然」今後も4本ドラマ放送
映画「女賭博師」シリーズなどで知られ、大衆映画のヒロインとして人気を得た女優の江波杏子(本名・野平香純)さんが10月27日、肺気腫のため東京都内の病院で死去した。76歳だった。東京都出身。
江波さんの所属事務所は公式HPで「26日に体調不良(呼吸の状態が悪化)を訴え、14時に都内の病院に緊急入院いたしましたが、回復することなく27日夜に息を引き取りました。あまりに突然の出来事に言葉もありません」と、急な事だったと説明。死因は「肺気腫の急性憎悪と診断されております」としたが「肺気腫は長年患っておりましたが、日常生活には差し障りなく女優業に励んでおりました」と、病気と付き合いながら仕事も順調にこなしていたという。
10月22日までNHKのラジオドラマを収録していたといい「11月以降から来年にかけて、いくつかのドラマのオファーもお受けすべく、私どもスタッフとミーティングも重ねておりました」とつづり、あまりにも突然だったことを重ねて訴えた。
今後も11月10日にNHKBSで「カラスになったおれは地上の世界をみおろした」など、来年1月まで江波さんが出演した4本のドラマが放送される。
事務所は最後に「江波杏子は私たちに別れを告げましたが、数々の映画、ドラマの中に生き続けています。皆様のお心の裡、記憶の中にも生き続けてくださることを祈っております」と締めくくった。