江波杏子さん死去、送る会は未定 事務所「急だったので…」
映画「女賭博師」シリーズなどで知られ、大衆映画のヒロインとして人気を得た女優の江波杏子(本名・野平香純)さんが10月27日、肺気腫のため東京都内の病院で死去した。76歳だった。東京都出身。江波さんの所属事務所は2日、デイリースポーツの取材に対し、何度も「急なことで」と繰り返し、来年の仕事の話などを積極的にしていた矢先だったとその死を悼んだ。
江波さんは10月26日に体調が急変、すぐに緊急入院したが、回復することなく翌27日に息を引き取った。あまりにも突然の出来事に事務所側も驚きと悲しみを隠せない。
江波さんの死因は肺気腫の急性憎悪と診断されているが「元々肺気腫は患っていたのですが、それ以外に持病はなく、本人も『これからますます仕事を意欲的に頑張ろう』と言っていた矢先でした。来年はこうしようなどとも話していたのに」とコメント。
葬儀については、今日2日に都内で家族、関係者による密葬を執り行ったという。密葬は「故人の強い遺志で、生前から『万が一のことがあったらそういう形にしてほしい』と言われていました」と、江波さんの希望だったと説明。送る会などについては「急だったので今はまだそこまで…」とも語った。
江波さんの人柄については「とってもすてきな方でした。一言では言えません。本当に淋しいです」と悲しみに包まれていた。