さや姉 NMBキャプテン最後の涙…アイドル人生「1億点です!」

 アイドルグループ・NMB48のキャプテンで、8月に卒業を発表していた山本彩(25)が4日、大阪・難波のNMB48劇場で行われた「チームN公演」をもって、グループから卒業した。セレモニーでは、現役メンバー70人全員に見送られ、感極まって涙も。今後はシンガー・ソングライターとして活動する予定で、「皆さん、私のこと忘れないで下さい。8年間、私をアイドルにしてくれて、本当にありがとうございました!」と呼びかけた。

 アイドルとして過ごした8年間が、ついに完結した。山本は「いろんなことがありましたけど、胸を張ってアイドル人生は楽しかったと言えます」とキッパリ。さらに「メンバーに、皆さんに会えて…」と声を詰まらせ落涙し、「本当に良かったです!」と感謝の思いを絞り出した。

 元々ロック指向で、過去にはガールズバンドでメジャーデビューした経験もあったが、約1年で解散。一度は諦めかけた夢を手にするため、違った形でのチャレンジだった。音楽的才能に加え、その“人間力”で、あっという間にスターダムに。2016年のNHK紅白歌合戦では、AKB48の「夢の紅白選抜」で1位となり、名実ともにグループのトップに立った。

 その裏で、キャプテンとしての悩みは大きかった。CDデビュー直後に3人の謹慎者を出すなど、グループが揺れる中、「本当は人見知りで引っ込み思案」と公言する山本が、時にメンバーと言い合いも辞さず、泣きながら謝り合うなど、体ごとぶつかってグループをまとめた。

 加えて抱えていたのが、アイドルとしてのジレンマ。5年ほど前、一度は事務所移籍が決まりかけ、卒業も視野に入れた。憧れの「歌い手」という道に進みかけたが、結果としてNMBに残ることを選び、「やり切ったなと言う気持ち」と胸を張る成果を上げた。

 この日の卒業公演は「区切りではあるんですが、終わりではなくスタートだと思ってるので、いつも通り」と、特別な演出もなく終えた。セレモニーでは「目まぐるしく過ぎていく日々に、予期せぬ出来事たち、誰かと比べて悩む自分に一喜一憂し、悲しい涙も悔しい涙も流して来ましたけど、その分強くなりました」と述懐。「今思えば、それを『青春』って呼ぶのかなと思っています」と、晴れやかに振り返った。

 今後は、シンガー・ソングライターとしての、1人で戦う日々が待つ。「まずはシングルを発売して、ライブを重ねて…。一番の目標は、アリーナでソロで歌いたい」と宣言。自らのアイドル人生を「1億点です!」と誇らしげに総括し、次のステージへ旅立った。

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