宝塚雪組「ファントム」開幕 歌に定評のトップコンビが絶妙ハーモニー届ける
宝塚歌劇団雪組公演「ファントム」が9日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。望海風斗(のぞみ・ふうと)と真彩希帆(まあや・きほ)の歌唱力に定評のあるトップコンビだけに、難曲の数々を硬軟自在に歌い上げた。
同作は2004年に宙組で初演され、これが4度目の上演。望海が下級生時に在籍した花組では、06年に春野寿美礼、11年に蘭寿とむ主演で再演された。3度目の出演で、生まれつきの顔の醜さゆえに、オペラ座の地下に住む主人公の怪人エリック役。「本当にうれしかった!強い思いがかないました」と念願の役に、思わず笑みがこぼれた。
クリスティーヌ役の真彩も「ずっと大好きだった作品」で、上演が決まったときには「跳びはねて喜びました」というほど。今回はその喜びを舞台で見事に昇華。望海と絶妙のハーモニーを客席に届けた。
宝塚大劇場公演は12月14日まで。東京宝塚劇場公演は2019年1月2日~2月10日。