工藤夕貴 人気歌手だった父を思い号泣「不器用だけど愛情をかけてくれて…」
女優の工藤夕貴(47)が9日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」で、「あゝ上野駅」の大ヒットで知られる人気歌手で父の故井沢八郎さんを思って号泣した。
工藤は「家族がまとまっていないというか、(父親が)不在の家っていう感じ」と子供時代を回想。「酒乱だったと思います。別人になっちゃうんですよね。嵐が過ぎるのをただ待つみたいな」と、井沢さんが酒で一変したことを明かした。
小学校に上がると母が追い出され、家政婦に虐待されて「クラスで1、2を争うくらい痩せてましたね。普通に両親がいるおうちに育ちたかったなとは思いましたね」という悲惨な日々を送った。
12歳でスカウトされ芸能界入りし、25歳で渡米したが、10年後、井沢さんの食道がんが判明。「恩返しとか何もできないままに死んじゃったら、自分は後悔が残らないんだろうかとすごい思った」と帰国し、2007年にみとった。井沢さんは亡くなる1週間前、工藤の誕生日に「お誕生日おめでとう」と語りかけたという。
工藤は「それまでもう十何年ずっと父親からお誕生日おめでとうなんて言われてなかったので、あ、そのために生きててくれたんだ、たぶん、私の誕生日まで頑張ってくれたんだって、たまらない気持ちになりましたけど」とむせび泣き。
また、遺品から井沢さんが93年に書いた手紙を発見し、工藤の芸能活動を応援していたことを知ったといい、「不器用だけど父なりに愛情をかけてくれて、ちゃんと父親の中にあったものが自分の中にしっかり残ってるんだなっていうのが、すごい感じることができるんですね。だから父が父で良かったと思いますよ。本当に両親には感謝しています」と号泣していた。