俳優・柄本佑（３１）が１０日、都内で行われた映画「ポルトの恋人たち」公開初日舞台あいさつに登壇した。１８世紀のポルトガルと２１世紀の日本を舞台に柄本、中野裕太（３３）、アナ・モレイラが一人二役に挑戦。柄本はポルトガルパートでは言葉を話さない日本人奴隷、日本（静岡・浜松）パートではエリート会社員を演じた。

　大ファンの映画監督、故マノエル・ド・オリヴェイラさんの故郷・ポルトガルが大好きという柄本は「（妻・安藤サクラとの）新婚旅行もポルトガルに１８日間行ったほど。こういうお仕事をいただいて、内容どうこうより、ポルトガルに行ける？『行きま～す』って」と幸運な作品に出合えたと明かした。

　ポルトガルのスタッフとの撮影時について、昼休憩が約２時間だったといい、柄本は「（ランチは）もうコース料理。デザートにホールケーキが出てくる。（現地では）かたくなに昼ご飯（の時間）は守る」と回想。中野が「１回、（舩橋淳）監督が（昼時間を）破ろうとして怒られた」と暴露すると、舩橋監督も「日本とポルトガルの外交問題になるところだった」と苦笑した。

　なお、柄本は１０月２７日に母で女優の角替和枝（享年６４）を亡くしたが、悲しみに触れることはなかった。