ASKA、薬物との出会いは…驚きの頻度も告白「時間の前借りと思っていた」TVで
歌手のASKAが12日、TBS系「ビビット」の単独インタビューに応じ、薬物に手を染めてしまった当時を振り返り、当時は薬物と知らずに出会ってしまったことや、1時間おきの摂取を3週間も続けていたこと、当時は「時間の前借りしているだけ」と思っていたことなど、生々しい言葉で振り返った。ASKAは14年5月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕、同年9月に有罪判決を受けている。
ASKAは5日、13年3月以来のコンサートを開催。オーケストラをバックに歌声を響き渡らせた。これを聞いていたテリー伊藤は「特別な声、宝物のような声してる。能力もある。そういう中でどうして薬みたいな所に行っちゃうのか」と、核心を突く質問が。
これにASKAは「言い訳になっちゃうから言ってこなかったんですが…」と切り出し「作品に詰まったとか、人生にアップダウン多いこの業界でその苦しみから逃れるためにとか、さまざまなこと言われたが全部うそ」とキッパリ。
そして「ぼくは思う。薬物って“出会ってしまった人”という言い方をしている。ぼくも出会ってしまった」と、独特の言い回しで薬物に手を染めたきっかけを表現。「ほとんどの人は、最初はそうと知らないんじゃないかと思う」と言い、今はネットなどで調べれば薬物の種類など詳細なことまで分かるが「僕の時はまだそういうのは全然」と、覚せい剤とは知らずに、薬物に出会ってしまったと説明。「覚せい剤とは知らなかった。1回吸えば10時間目が覚めるでしょ?覚せい剤って知らないから1時間おきに使っていたの。3週間」と驚きの頻度も明かした。
すると、今度はその反動で2日、3日寝てしまうといい「覚せい剤っていうのは、“時間の前借り”をしているに過ぎない、どうせ後で帳尻合わせなければいけない、という風に思いました」と、薬物に染まっていく中で、心身をむしばまれていく心境をこう説明した。
そして逮捕、有罪判決に至るが、ASKAの頭には「引退」の文字がよぎったという。「ステージで堂々とした歌を歌ってこその自分の見せ方。それが出来ないって感じたら歌う意味はない。だって堂々とするのは無理なんですもん」と言い、スタッフに引退会見の相談もしていた。
だが、スタッフからは「何言ってるんですか」と何度も言われ、「似たようなトーンで言われ続けると何か気持ちが違ってくる」といい、その気持ちに動かされ再び歌うことを決めたことも明かしていた。