スパイダーマンの「父」スタン・リーさん死去 米アメコミ巨匠

 「スパイダーマン」など数多くのスーパーヒーローを創作し、米コミック界の「巨匠」と呼ばれたスタン・リー氏が12日、米西部ロサンゼルスの病院で死去した。95歳。米メディアが報じた。体調不良が伝えられていた。

 1922年、ニューヨーク生まれ。39年にマーベル・コミックの前身の出版社で働き始めた。第2次大戦中は陸軍通信部隊でイラストレーターなどをした。60年代に「ファンタスティック・フォー」がヒット。その後、原作者として漫画家らと組み「スパイダーマン」「X-メン」「アイアンマン」「マイティ・ソー」「ドクター・ストレンジ」など米ポップカルチャーの代表的キャラクターを次々生み出した。

 80年代以降には、作品のテレビアニメ化や「アベンジャーズ」「ブラックパンサー」などの映画化で製作総指揮などを務め、ロサンゼルス・ハリウッドの「ウオーク・オブ・フェーム(名声の歩道)」に名前が刻まれた。多くの作品のカメオ出演でも知られ、日本で公開中の最新作「ヴェノム」にも顔を出した。日本アニメ界との交流でも知られる。

 マーベルはこの日、公式HPで「だれかを楽しませることができたら、よいことをしているってことだ」というリーさんの言葉を引用して追悼した。

 また、リーさんが生み出したキャラクターを演じた俳優陣もツイッターなどで別れを惜しんだ。「ウルヴァリン」を演じた米俳優ヒュー・ジャックマン(50)は「創造の天才を失った」とつぶやき、「アイアンマン」を演じた米俳優、ロバート・ダウニー・Jr.(53)は「あなたには大きな借りがある」と残念がった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス