ジャニーズ“伝統の舞台”映画に 初演から50年 ジャニー社長自ら製作総指揮も
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が1969年の初演から手掛けてきた伝説の舞台「少年たち」が映画化されることが15日、分かった。タイトルは「映画 少年たち」(来年3月29日公開)。ジャニー社長が手掛けた舞台が映画化されるのは初で、同社長が映画に関わるのは実に21年ぶり。初めて製作総指揮を務める今作にはSixTONES(ストーンズ)ら約100人の東西ジャニーズJr.のほか、関ジャニ∞の横山裕(37)、A.B.C-Zの戸塚祥太(31)も出演する。
初演から50年の時を経て、ジャニーズの伝説舞台がスクリーンへ飛び出していく。
若者の葛藤を描いた「少年たち」は69年から70年代まで上演された演目。2010年に復活して以降は“若手の登竜門”となった。15年からはSixTONES、Snow Man、関西Jr.のメンバーが収監された少年を演じ、戦争と平和を題材に上演を続けている。
自らの舞台を初めて映画にするジャニー社長は、98年に公開された映画「新宿少年探偵団」で企画協力して以来、21年ぶりに映画に携わることとなった。初めて製作総指揮を務め、「舞台とは一線を画した映像化」を目指して構想を練ったという。
監督は「超高速!参勤交代」(14年)、「空飛ぶタイヤ」(18年)などを手掛けた本木克英氏(54)。少年刑務所に収監された赤房、青房、黒房に分かれた少年たち(東西Jr.)の葛藤をオリジナル楽曲と共に描く。
ロケ地は舞台「少年たち」のセットの元になった、明治の五大監獄のひとつで、現在は重要文化財に指定されている旧奈良監獄。2月と7月に同所で映画の初撮影を行い、舞台とは違ったリアルな刑務所世界を映し出している。
SixTONESのジェシー(22)は映画化に「正直驚きが大きかった」と告白。「奈良の少年刑務所での撮影は大変でしたが、めったに入れない場所での撮影でしたので貴重な体験となりました」と喜び、「人生初の短髪」にしたと打ち明けた。Snow Manの深澤辰哉(26)は「ジャニーさんが大切にしている作品の一つ。期待に応えなければ」と意気込んでいる。
横山は新任看守役、戸塚は児童相談施設の後見人役で登場する。