マンウィズ 虎の聖地で吠えたオオカミ「甲子園!?かかってこんかい!!」
頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹で結成されたロックバンド・MAN WITH A MISSIONが17日、兵庫・阪神甲子園球場で、初のスタジアム公演を行った。4万5000人のファンで埋まった客席に、ジャン・ケン・ジョニー(年齢非公表)は「夢のような景色を皆さまと分かち合えてます」と感無量。阪神タイガースのマスコット・トラッキーも参戦し、“オオカミの宴”を盛り上げた。
虎の“居”を借りたオオカミが、高らかに雄たけびを上げた。高校野球でおなじみのサイレンと、ファンの手拍子に導かれるように、バックスクリーンを背負うステージに降臨。あいさつ代わりに新アルバム「Chasing the Horizon」の収録曲「2045」を届けると、“人間語”を唯一話せるジョニーは「やって参りました、甲子園球場。虎の聖地にオオカミが出現しております」と瞳をギラつかせた。
「いけんのか、甲子園!?かかってこんかい!!」とあおって、持ち味である激しいロックチューンを畳み掛けると、満席の大観衆は熱狂。夜のとばりが降りた後、アコースティックで「Sleepwalkers」を歌った際には、客席でスマホのライトが揺れ幻想的な雰囲気に包まれた。
“猛獣コラボ”も盛り込んだ。終盤にさしかかるタイミングで、トラッキーとラッキーが登場。ラッキー7よろしく黄色のジェット風船をファンと打ち上げた。「めちゃめちゃキレイでした。肺活量を使ってくれてありがとうございます」と甲子園名物を堪能し、阪神の桑原謙太朗投手が登場曲に使っている「Raise your flag」を熱唱した。
デビュー8年目でたどり着いたスタジアム公演で、入魂の21曲を響かせ、「マジで楽しかったです。あなたたちのおかげで夢がかないました」と感謝はつきず。関西での次回公演は、来年6月24、26日のZepp大阪ベイサイド。「また会いましょう!!」と再会を誓い、オオカミ史上最大のライブは幕を閉じた。