俳優・賀来賢人（２９）が、１２月２４日のフジテレビ系ドラマ「犬神家の一族」（後９・３０）で、犬神家の当主・佐兵衛の長女・松子の一人息子・佐清（スケキヨ）を演じることが１８日、分かった。佐清は美少年だったが、ビルマ戦線で顔を負傷し、松子が作ったゴム製の白いマスク姿で、遺産相続争い渦中の犬神家へ戻る。

　横溝正史さん原作の金田一シリーズ初出演で、強烈な印象の残る佐清役。賀来は、今月下旬のクランクインを前に「佐清は不気味、そして実はとても悲しい人物で、犬神家における象徴的な人物だと思います。自分なりに丁寧に演じられたら」とコメントを寄せた。今作の主人公となる名探偵・金田一はＮＥＷＳ・加藤シゲアキ（３１）が演じ、賀来と加藤は初共演となる。

　フジの金城綾香プロデューサーは、起用理由を「佐清は物語の最後の最後までつかめない人物。“つかめない方”と思ったとき、賀来さんが心に浮かびました。定まったイメージがない。作品が変わるごとに印象が変わってしまう。作品の空気を作って、物語の世界に溶け込んでしまう」と説明した。

　これまで佐清は、９０年にテレビ朝日系で石黒賢（５２）、９４年にフジ系で椎名桔平（５４）、０４年にフジ系で西島秀俊（４７）らが演じた。賀来は「歴代、すばらしい先輩方が出演されている作品に参加でき、とても光栄です。緊張感を持って挑みたいと思っております」と意気込みを明かした。