松竹芸能 4度目の「角座」新設…10年契約 森脇「僕らはつぶれ慣れ」
松竹芸能は19日、来年元日に大阪・東心斎橋に常設劇場「心斎橋角座」を開場すると発表した。ビルの地下1階で可動椅子120席。定期借家契約10年の長期契約を結び、今年7月に「道頓堀角座」閉館後は不在だった常設劇場が復活することになった。
大阪市内で会見した関根康社長は、新劇場では同社タレントの公演だけでなく、OSK日本歌劇団の公演や、アイドル公演など多彩なジャンルのライブを開催することを明らかにし「このキャパでは持たないというくらいを目指したい」と語った。
松竹芸能は1984年に江戸時代が起源の名物演芸場「角座」が閉館して以降は、断続的に「浪花座」「ど真ん中ホール」「B1角座」「通天閣劇場」などの専用劇場を設けるも、多くが数年で閉館。13年に5年ぶりに「道頓堀角座」を新設したが、地価高騰も影響し、土地所有者との定期借家契約が満了を持って閉館した。
新劇場は「角座」の名前を継ぐ劇場としては4度目となる。
会見に同席したタレント森脇健児(51)は「僕らはつぶれ慣れしてますので。(契約)10年と聞いて、長いと驚いてます」と笑わせ、同席した酒井くにお・とおるらを「今度は師匠方が10年持たないんじゃないですか」とイジり、これまでの劇場変遷をネタに盛り上がっていた。
新劇場は現在、急ピッチで工事が進められており、近く、こけら落とし公演などの詳細を発表する。