日産ゴーン会長逮捕 役員報酬5年で50億円過少記載容疑 内部通報で発覚

 日産自動車の有価証券報告書に自身の役員報酬を計約50億円過少に記載した疑いがあるとして、東京地検特捜部は19日、金融商品取引法違反の疑いで会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)を逮捕した。共謀した代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者(62)も逮捕。横浜市の日産本社など関係先を家宅捜索した。

 ゴーン容疑者が2011年3月期~15年3月期の5年間に計約99億9800万円の金銭報酬を受け取ったのに、計約49億8700万円と過少に記載した有価証券報告書を関東財務局に提出した疑い。特捜部は認否を明らかにしていない。

 日産の有価証券報告書によると、ゴーン容疑者の報酬は16年度までは3年連続で10億円を超えていたが、17年度は7億3500万円で、過去最高だった16年度の10億9800万円から3割以上減少していた。

 日産は、ゴーン容疑者が会社の資金を私的に流用するなど複数の重大な不正行為があり、解職を取締役会に提案すると声明を発表。内部通報を受けて数カ月間調査し、ケリー容疑者が深く関与していたことも判明し、同容疑者の解職も取締役会に提案する。

 ゴーン容疑者は経営危機に陥った日産にルノーから派遣され、00年に社長に就任した。16年12月に三菱自動車の会長に。17年4月に日産の代表権のある会長となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス