今年８月に心不全のため７８歳で亡くなった俳優の津川雅彦さんと、４月にアルツハイマー型認知症のため８２歳で亡くなった女優の朝丘雪路さんとの、夫婦の合同葬お別れ会が２１日、東京・青山葬儀所で営まれた。会場には多くの俳優仲間、関係者、ファンら約１１００人が訪れ最後の別れを惜しんだ。

　弔辞を読んだ奥田瑛二（６８）は、ゴルフ場での会話が発端となった、津川さんとの大げんかを述懐した。「芸術至上主義者」を自負していた奥田は、「冗談じゃない。青二才！！俳優はすべてエンターテインメントで、いかに人を喜ばすか。芸術を語るヤツはそんなことできない」と非難されたことを、津川さんのものまねで再現。その日のけんかをきっかけに、ゴルフは封印しているというが、「僕は９８で死ぬと決めてるので、３０年後にゴルフをしましょう」と遺影に向けて、天国でのラウンドを約束した。

　津川さんと過ごした日々を、「ジェットコースターのような４０年。人として教えられたことがいっぱいあって、背中を見せていただいた」と総括。先に旅立った朝丘さんへも、「まだ津川さんは『三途の川を渡りたくない』と迷ってるかもしれません。そのうちお返ししますから、しばらく私の心に生かせといてもらいたい」と呼びかけていた。