歌舞伎俳優の市川海老蔵（４０）が２２日、都内で、来年１月の「初春歌舞伎公演」（１月３～２７日、新橋演舞場）の発表会見を実施した。本公演で初めて共演することになる長女の麗禾ちゃん（７）、長男の勸玄くん（５）も出席。初めての記者会見出席となった麗禾ちゃんは、緊張した様子も見せず、歌舞伎の長ゼリフも披露するなど、堂々とした様子だった。

　麗禾ちゃんは、今年１月の「初春歌舞伎公演」で本公演に初出演。成田山新勝寺での節分豆まきなどのイベントには登場していたが、会見で質問に応じるのはこの日が初めて。

　３人そろって黒の正装で登場すると、麗禾ちゃんは海老蔵に促され、勸玄くんと２人で「このたびは、新橋演舞場で立たせていただきます。お願いします」とあいさつした。

　今回は夜の部の舞踊「牡丹花十一代」で、本公演では初の親子３人共演を果たす。今年１月は麗禾ちゃんが強く希望し、「日本むかし話」に幼少かぐや姫役で出演。今回も海老蔵に「出たい」と直談判してきたという。麗禾ちゃんは「（舞台に）立つのが楽しみです」とニッコリ。勸玄くんとの共演を「ものすごくうれしいです」と話すと、勸玄くんも「ものすごくうれしいです」と応じた。

　歌舞伎が大好きという麗禾ちゃんはこの日、勸玄くんと２人で、歌舞伎十八番の１つ「外郎売」の中の、約１分にわたる長ゼリフを堂々と披露。「お父さんが仕事でどこかに行ってるときに、おばあちゃんと弟と、頑張って夜にも練習しています」と明かした。

　前回の経験を踏まえ、舞台への自信が「あります」と宣言。約１５分にわたる初の会見も落ち着いてこなした。海老蔵は「両方を見ないといけないので、気の遣い方は３倍どころか１０倍以上。冷や汗をかく瞬間が多々あると思う」と心配しつつ、「意外にしっかりしてますからね」と目を細めていた。

　会見後はブログで昨年６月２２日に亡くなった妻の小林麻央さんに触れ、「今日は麻央の月命日です」「二人のこと　今日もきっと見守ってくれていたと思います」と思いをはせている。