橋幸夫 暴漢にサーベルで切りつけられ「血だらけ」の過去告白
歌手・橋幸夫(75)が23日、カンテレ(関西テレビ)で放送された「怪傑えみちゃんねる」に出演。55年前に暴漢に襲われ、旧陸軍のサーベルで切りつけられて負傷した事件を振り返った。
当時のデイリースポーツによると、事件が起きたのは1963年5月12日、金沢市でのショーだった。当時のショーは1日3回公演で、3回目の最後に観客席から男が、刃渡り65センチの旧陸軍のサーベルをふりかざし、舞台に飛び上がり、橋に切りつけたという。
橋は「舞台で暴漢に襲われた。ショーの最後はバンバン(観客を)ステージに上げちゃってたんだけど、(珍しく)男が来たなー、と思いながら歌ってたら、数秒の間にピカッと光ったんです。それが1刀目。無意識によけて、2刀目、また横にふられてよけて、3刀目、背中に…」と3回切りつけられ、最後は犯人がふりかざしたサーベルを手で受け、腕で抱えて押さえたところ、犯人がグリグリと回し、左の手の平は「ズタズタに切られ」てしまったという。さらに、腕も背中も切りつけられ、「もうズタズタ。着物は血だらけ…」と恐怖の瞬間を振り返った。
当時の資料によると、犯人は寺の住職の息子で、30歳のトラック運転手。橋は犯行の動機について「(同僚に)『橋幸夫を見てみろ、あいつみたいに若くて一生懸命やってるヤツが人気あるんだ。お前何やってんだ』といつもいじめられてて、僕、恨まれてたんですね」と明かした。
橋は、左手を見せながら「ここ(小指)筋切っちゃって」といまだに傷が残っていることを説明していた。