羽生竜王 タイトル通算100期王手ならず 大逆転負けに終盤の「攻め急ぎ」後悔
将棋の竜王戦第4局が24、25日に京都府福知山市の福知山城天守閣で指され、挑戦者の広瀬章人八段(31)が133手で羽生善治竜王(48)を破り、通算成績を2勝2敗のタイとした。
角換わりの戦型から、後手盤の羽生竜王が着実にポイントを稼ぎ、2日目の夕方には勝勢とも目された。だが、寄せに行った手に誤算があったのか、最終盤で広瀬八段が大逆転。最後は優位を拡大して押し切った。
羽生竜王は今期防衛に成功すれば、タイトル通算100期獲得となる。第1、2局を連勝し、幸先の良いスタートを切ったが、今月1、2日に行われた第3局では、優勢に運びながら終盤に逆転負けしており、よもやの2局連続となる悔しい逆転負けとなった。
終局後、羽生竜王はさすがに疲れた様子で、「ちょっと終盤、攻め急いでしまったかもしれません」と後悔の弁。第5局に向けては「気持ちを新たに、次に臨みたいと思います」と前を向いた。