テレ朝、「相棒」薬物依存症の描写「差別や偏見を助長する意図はない」
テレビ朝日の定例社長会見が27日、都内の同局で行われた。ドラマ「相棒」で、薬物依存症患者の描写について、偏見を助長するのではないかという意見が出ていることについて、編成担当の亀山慶二専務が、その意図はなかったと回答した。
問題視されたのは「相棒」の現在放送中のシリーズ第4話(11月7日放送回)で、薬物依存症の女性が取り調べ中に「シャブ山シャブ子」と、覚せい剤の隠語を用いて名乗ったり、錯乱する描写があり、これが薬物依存症患者への偏見を助長するのではないか、という意見がネット上や専門家から上がっていた。
亀山専務は「暴力団の組織犯罪捜査の難しさを描こうとしたものでございました」と説明した。その上で「差別や偏見を助長する意図はまったくありませんでした。今回、薬物依存症に関して一部に誤解をまねきかねない表現があるとのご指摘をいただきました。このことにつきまして真摯に受け止めておりまして、今後の番組制作に生かしてまいりたいと思っているところです」と神妙に語った。