宝塚雪組新人公演 主演の綾凰華が熱演「空間を感じられた」
宝塚歌劇団雪組新人公演「ファントム」が27日、兵庫・宝塚大劇場で行われた。本役のトップスター望海風斗とトップ娘役の真彩希帆が劇団屈指の歌唱力を誇るコンビで、まさに当たり役。それだけに新人公演メンバーにとっては難しい作品となったが、持てる力を全て出し切り、歌はもちろん、芝居の部分も丁寧に演じあげた。
主演の綾凰華(あや・おうか)は、これが最後の新人公演。2017年に星組からの組替え後の新人公演3作は、全て望海の役を演じている。今回は「楽しんで」との激励と同時に、「自分に厳しくいけば大丈夫だよ」とアドバイスをもらった。「気持ちが大きく動いて、空間を感じられたのはよかった。自分に対してのハードルがどうだったのか…感謝の気持ちと、反省と悔しい思いが山積み」と厳しく振り返った。主人公の屈折と少年ぽさが残る部分を自然に演じ、客席の涙を誘っていた。
ヒロインの野々花(ののか)ひまりは「舞台に憧れる少女役なので、緊張せずに入れた。でも真彩さんの歌がステキなので、東京までにもっと磨きたい」と課題をあげた。真彩からは「本番前の支度のときに『可愛いよ、頑張って!』とテンションが上がるように声をかけていただいた」と感謝していた。
東京新人公演は2019年1月24日。