赤木さん死去で渡鬼ファミリーも悲しみ 息子役角野卓造「本当の母のような存在」
女優の赤木春恵さん=本名・小田章子(あやこ)=が29日、心不全のため都内の病院で亡くなったことが同日、分かった。94歳。赤木さんはTBS系「3年B組金八先生」の校長役や、同局「渡る世間は鬼ばかり」の姑役などを演じ、数々のホームドラマで活躍した。通夜は12月3日、告別式は12月4日に行われる。この突然の訃報に「渡鬼」ファミリーからも悲しみの声が上がった。
女優の藤田朋子は「『いいのよ』。柔らかな声で言う、赤木ママの口癖。今朝ニュースを知らせてくれた桑山(藤田の夫)も『ちゃんと僕の名前も覚えていてくださったよね』と、二人で涙声になりました」と夫婦ともにお世話になったという。
「かわいらしく、美しい女優さんとしての思い出が残る、赤木さん…。いかに長く演じ続けられるかを、その生き方で伝えてくださった。ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と偲んでいた。
藤田は「渡る世間は鬼ばかり」で、五女の長子役。赤木さんは次女の五月(泉ピン子)の姑役だった。
また赤木さんとは母子役だった角野卓造は「本当の母のような存在でした」と切り出し、「TVはもちろん、舞台の時にはいつも赤木ママの楽屋でご飯を食べさせてもらったり、優しく気にかけてくださいました。出来の悪い息子で申し訳ありませんでした。心よりご冥福をお祈りいたします」と天国の赤木さんに感謝を呼び掛けていた。
三女・文子役の中田喜子もコメントを発表。「舞台の共演では、楽屋で昼食を毎日ご馳走してくださり、私たち後輩の面倒を見て下さる、お優しい方でした。ご冥福をお祈りいたします。合掌」と悼んだ。