武田鉄矢 涙ぬぐい「金八先生」校長の赤木春恵さんに贈る言葉「芸を背負って…」

赤木春恵さんとの思い出を語り涙をぬぐう武田鉄矢=東京・赤坂BLITZ(撮影・開出牧)
赤木春恵さんとの思い出を語る武田鉄矢=東京・赤坂BLITZ(撮影・開出牧)
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 俳優・武田鉄矢(69)が29日、東京・赤坂で会見し、この日午前、心不全のため死去した女優・赤木春恵さん(享年94)との思い出を語った。赤木さんは武田主演のTBS系ドラマ「3年B組金八先生」シリーズに校長先生役で出演していた赤木さんを「良き先輩。長い間かわいがってもらって本当にありがとうございました」と涙で追悼した。

 初めて会ったのは約40年前。30歳になったばかりだった。この日、訃報をラジオで聞いて知ったそうで「良き先輩で可愛がってもらいまして…。思い出はたっぷりあります」と切り出した。

 赤木さんとは「校長先生」「金八先生」と呼び合う間柄。若いころはリハーサルでは気持ちが高ぶり、泣いてしまうこともたびたびあったといい、「私も若くてリハで泣いたり…。(生徒役の)15歳の子供が心情芝居をすると赤木先生が感動して泣いて下さってありがたかった。(その)リハで泣いて下さる赤木先生を見ると泣けてきちゃって…」と思い出すと、涙が止まらず、メガネを外して涙をぬぐった。

 最後に、赤木さんに「贈る言葉」を求められると、涙で声を詰まらせ、「長い間、かわいがっていただき、本当にありがとうございました。赤木先生の後ろ姿に負けないよう、芸を背負って、赤木先生の年齢(とし)まで頑張ろうと思います」と言葉を振り絞った。

 赤木さんは「金八先生」の校長役や、同局「渡る世間は鬼ばかり」の姑役などを演じ、数々のホームドラマで活躍した。通夜は12月3日、告別式は12月4日に行われる。この突然の訃報に「渡鬼」ファミリーからも悲しみの声が上がった。

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