ばんばひろふみ ジョン・レノンの命日に地元京都でライブ(後)

 バンバン時代の「『いちご白書』をもう一度」やソロの「SACHIKO」といった大ヒットで知られるシンガー・ソングライターのばんばひろふみ(68)が、12月8日に京都府立文化芸術会館でライブ「All Time ばんばひろふみ」を開催する。ジョン・レノンの命日、地元の京都、オールタイムの選曲に込めた思いをデイリースポーツに語るインタビュー、その後編をお送りする。

  ◇  ◇

 【オールタイム選曲】

 ばんばはギターの弾き語りソロ、もしくはギターとキーボードを加えたトリオでコンサートを行うことが多い。自身以外にも出演者がいるコンサートに参加することもある。そういった場合は選曲や曲数に制限がある。

 また、フォーク系のコンサートでは「みんなで歌ったりするのが一つの醍醐味(だいごみ)」なので、「フォークの名曲をいっぱい」挟むことになる。

 今回はばんばを含む8人のバンド編成。9月に「このメンバーで神戸チキンジョージでライブをやって、非常に盛り上がって、このライブをやる自信にすごくつながっている」。そのため今回は「デビューした時から今までの曲を自由にピックアップ」し、「僕の思いだけで選曲した」ライブになるという。

 ふだんは聴けないレアな楽曲も披露する予定。その一例として、ばんばが83年からパーソナリティーを務めていたカンテレの深夜番組「エンドレスナイト」の、「テーマ曲があって、何曲か替わっている。あまりそれをやる機会がなかったので、久しぶりにエンドレスナイトのテーマ曲をやりたいなと思って」と明かした。

  ◇  ◇

 来年はジャッケルズでのデビューから50周年を迎える。フォークブームのさなかにデビューしたが「そんなにブームは続かないと思っていた」といい、現在の心境を「ここまでやってこられたのが信じられない。トシとともに音楽に対する付き合い方、向き合い方が変わってきて、周りの人に支えられて今まで来られた」と打ち明ける。

 今年を「こういう(12月8日のコンサートの)メンバーで新たにライブを始めるきっかけになった年」と振り返り、「来年は大阪や他の都市でもできればいい」と、本格的な“バンド活動”を宣言した。

 また、同世代のシンガー・ソングライターである杉田二郎、堀内孝雄、高山厳、因幡晃と組んで2014年に始動させたユニット「ブラザーズ5」の4年ぶりのセカンドングル「君に会えて…会えてよかった/吹く風まかせ~Going My Way」が19年2月6日に発売されることが決定。

 半世紀にわたる活動を経てなお、ばんばは「メンバーも非常に燃えている。ブラザーズ5も大きく飛躍できる。来年は新しくどんどんチャレンジしていく年になる」と、アグレッシブに生きている。(終わり)

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