フジ社長「イッテQ!」を他山の石に…演出とやらせの線引きについて見解示す

 フジテレビは30日、都内の同局で定例会見を開いた。「でっちあげ」疑惑が報じられた日本テレビの人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」のお祭り企画休止騒動があったことを鑑み、宮内正喜社長は「信頼される番組制作に臨む」と番組作りの根本的な考え方について改めて指示したことを明かした。

 宮内社長は「『イッテQ!』の話を例に、現場で共有するように申し伝えた。他山の石として、我々にもそういう事例があったことを見直して、制作姿勢を正すチャンス」と語った。

 「イッテQ!」で「祭り」を作り上げたことについて、同社長は「よその番組のことに関して、イエス、ノーを判断する立場にございません」とコメントを控えた。演出とやらせの線引きについては「度合いの問題。いい企画をするためには優れた演出は必要と思っています」との考えを述べた。

 編成担当の石原隆取締役はこれについて、「演出自体が悪いことになるのは、よろしくない。演出をしないで番組を作るのは不可能。演出をしないのはどんな番組をつくる際も不可能だと思います。演出を超えて事実をゆがめたときに何かが起きる。より分かりやすくするために演出を加えることは事実がゆがめられていない限り必要と思います。クリエイティブの側面からもコンプライアンス面からも制作部門を中心に徹底させる」とした。

 日本テレビが祭り企画でタッグを組んでいた現地コーディネーターと、フジテレビが関わりがあるかについて同取締役は「調査をしました。我々の番組で付き合いがないことが分かりました」と報告した。

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