２日に漫才日本一決定戦「Ｍ－１グランプリ」決勝が行われるのを前に、ネット上ではＭ－１名物となっている審査員の上沼恵美子（６３）の毒舌批評を浴びるコンビを「上沼枠」と呼び、誰に上沼節が投下されるのかの予想で盛り上がっている。

　「上沼枠」は優勝者と並ぶほどに注目されるため「おいしい」との見方も。

　今年の決勝進出メンバーは、かまいたち、和牛、スーパーマラドーナ、ジャルジャルら実力派がそろう中、ネット上では、トム・ブラウンのネタが異色で、「上沼枠」の香りが漂うと本命に挙げる声が相次いでいる。

　布川ひろきとみちおのコンビで、みちおの独創的なボケに、布川がみちおの頭をつかんで「だめ～」と突っ込むスタイルが主流。

　「上沼恵美子ブチ切れ枠はトムブラウンですね」「トムブラウンｖｓ上沼恵美子の展開になるのかならないのか」「ぶっ飛んでて本当に上沼恵美子に怒られそうで楽しみ」「トムブラウンをどう評価するか楽しみ過ぎる」とネタと説教をセットで楽しみにする投稿が続いている。

　ネタ的に爆発力を秘めているだけに「大本命の和牛に唯一勝てる可能性があるのはトム・ブラウン」と大金星を予想する向きもある。

　一方で、実績や実力があっても、１６年大会ではスリムクラブが上沼に「今回は無理がありましたね。飛びすぎ！どないしたんや！しっかりせんかい！まだ優勝してないねんから（初心に）戻りなさいよ。思い上がりみたいなんがネタにありましたね」と激怒節を浴びた例もあり、全ては当日のネタ次第。

　上沼は昨年大会後のラジオ番組で、Ｍ－１会場の緊張感について「紅白歌合戦以上」と語り「あの番組は審査員が視聴者に審査される。それがびしびし来る」と語っている。

　また会場の観客に関しても「キャーと言うたら笑うような若いのばっかり。軽いと言えば軽い」との見方も語っている。

　なお、昨年大会で被弾したのはマヂカルラブリー。上沼に巻き舌で「本気でやってるちゅってんねん！こっちも！」「ごめんね。よう決勝残ったな」と酷評し、ネット上では「上沼優勝」と話題沸騰となった。