年内卒業の西野 上海ファンに泣かされた 乃木坂初の単独海外公演
アイドルグループ・乃木坂46が1日、中国・上海のメルセデスベンツアリーナで、初の単独海外コンサートを行い、西野七瀬(24)、齋藤飛鳥(20)ら21人が出演した。年内での卒業を発表している西野にとっては、最初で最後となる乃木坂メンバーとしての海外公演。1万人のファンからサプライズで卒業を祝福されると、こらえきれずステージ上で涙を流した。
エースの1人として、乃木坂を引っ張ってきた西野。初海外コンサート先でのファンからのサプライズに、7年分の思いが涙となってあふれた。
この日最後の曲として披露したのは、西野の“卒業シングル”となる「帰り道は遠回りしたくなる」。同曲のMVでは、西野がライブの客席で「ありがとう」と手書きのメッセージを掲げる場面があり、この日はファンがそれを模して、西野のイメージカラーである緑色のボードに「ありがとう」と印刷したカードを一斉に掲げた。
ファンは最後の曲中にこのボードを掲げると決めていたというが、同曲が最後の曲になったのはまったくの偶然。歌い終えた西野は、「結構、涙をこらえてたんで、皆さんによってとどめを刺されました」と、笑みを浮かべながらも大粒の涙をこぼした。
笑顔がトレードマークの西野だけに、関係者は「ステージで泣く姿はほとんど見たことがない」と話す。同期の秋元真夏(25)も、「なあちゃん(西野)は、卒業の寂しさを前面に出さない。今日、初めて泣いたのを見た」と驚いた。
西野は終演後「(ライブ中)何回かグッときちゃう時があって、『いかんいかん』と思いながらやってたんですけど、最後に自分がセンターの曲が来て、MVの中の『ありがとう』をファンの方が掲げてくださって…」と感無量。「その後のしゃべりがグダグダになっちゃいました」とはにかんだ。
卒業直前に海外公演の夢をかなえ、「やり切った感じはあります。参加できて良かった」と満足げ。卒業後の活動は未定だが、「できるなら、海外でも活動したい。ファンの方に会える機会ができるなら…」と思いを口にした。