槇原敬之「世界で一つだけの花」は「神様がSMAP通して伝えたかったこと」
歌手の槇原敬之が3日、TBS系「ビビット」で、SMAPに提供した「世界で一つだけの花」に込めた思いを語った。
番組ではヒットソング平成30年史として、街の声などで構成したトップ10を発表。堂々の1位が、槙原が作詞作曲し、SMAPが歌った「世界に一つだけの花」だった。
槙原は当時、SMAPのために2週間で楽曲を作らなければならなかったため「Wow」という曲を作ったがあっさりボツに。「残り1週間。絶対ムリだとふて寝してた」ところ、ある朝目覚めた時に「写真が出て来るんです。頭の中に」と映像が突如浮かんだという。
それが「お花屋の店先で花がワーッと並んで、それがアップになると、どれもきれいで。(その映像を)ふーんと書記する感じ」と浮かんだ絵をそのまま曲に乗せて出来上がったのが「世界に一つだけの花」だった。「トータルで20分30分かからなかったと思う」とも振り返り、「よく降りてきたとか、降ってきたというが『これか』という感じでした」と語った。
03年に発表された曲だが、当時は「一人一人違ってもいいと皆が思いながら、世間はそうじゃないっていうムードの方が強かった。男は男らしく、女は女らしく、あなたはあなたらしくと言っているくせに、らしさは人から押しつけられた価値観だったりする」という時代だったと述懐。
だが、歌い方も、歌唱力も、スタイルも違うSMAPの5人が歌ったことで「本当に(一人一人違っていい)そうだよねって聞こえる」と、SMAPが歌ったからこそみんなの胸に届いたと槙原は強く訴え「これは神様がSMAPを通して本当に伝えたかったんだと信じています。だからこの曲が出来たんだと思います」と、平成を代表する曲が出来た意義を語っていた。