赤木春恵さん告別式 橋田壽賀子氏悲しみ深く…石井ふく子さんが弔辞代読
11月29日に心不全のため亡くなった女優の赤木春恵さんの告別式が4日午後から、都内でしめやかに執り行われた。葬儀委員長のテレビプロデューサー・石井ふく子さんが、脚本家の橋田壽賀子さんの弔辞を代読。また、後輩俳優の里見浩太朗も「おっかさん」と弔辞で呼び掛けた。
石井さんはマイクの前で「橋田先生は、どうにも疑えないほど悲しんでいらして、ママに対する言葉を(自分に)託しました。長いラブレターを聞いて下さい」と呼び掛け、橋田さんからの弔辞を代読した。
橋田さんは「ビックリしました。一人になって思い切り泣いてしまいました」とショックをつづると、赤木さんが橋田さんが住む熱海に別荘を持っていたことから「プライベートも付き合いが始まり、いつのまにか私のホームドラマに欠かせない方になっていました」と振り返った。「長くお目にかかれなかったことは心残りですが、沢山の思い出があります。今頃、森光子さんと楽しい再会の時を過ごされているのではないでしょうか」と、大親友の森さんと天国で再会していることを願っていた。
その後続いた里見浩太朗は「おはよう、おっかさん。里見浩太朗です」と呼び掛け「今、とっても寂しいです」としんみり。これまでの赤木さんの代表作を挙げ「どれもこれも、大向こうから『よっ!赤木、日本一!』と声がかかるような素晴らしいお芝居をしていました」と懐かしがった。
里見の代表作でもある「水戸黄門」で共演した過去があるが、その時に赤木さんをおんぶするシーンがあったという。「赤木さんは『重いからいいわよ』と遠慮するけど、おんぶしました。本当に重かったです」と懐かしそうに振り返り、「放送を見たら(おんぶシーンは)カットされてました。もう一回おんぶしたいです」と叶わぬ思いを吐露。最後に「赤木のお母様、ありがとうございました。ゆっくりお休み下さい」と呼び掛けていた。