渡鬼ファミリーが赤木さんを偲ぶ 角野「ママがいるから一家ができた」告別式で
11月29日に心不全のため亡くなった女優の赤木春恵さんの告別式が4日午後から、都内でしめやかに執り行われた。式後には、角野卓造、東てる美、長山藍子、小林綾子の「渡る世間は鬼ばかり」出演者が囲み取材に対応し、赤木ママを偲んだ。
赤木さんの息子役だった角野は「一年間ずっとのドラマを10回やって、しかも舞台も2カ月一緒。一緒にいる時間が長かった。朝から晩までママの部屋にいた」と懐かしそうに振り返ると、赤木さんの娘役だった東も「実の母より、赤木さんといる方が長かったので、うちの母が『赤木ママに取られちゃった』と気にしていたぐらい、第二の母だった」と語った。
角野は「渡鬼」撮影時は「せりふが長くて和気あいあいとなる暇がない」と緊迫した雰囲気になることが多い中、「でも、赤木さんが『さあ、やりましょう』と前室から入ってきて、ママがいてくれるから一家ができていると思いました」と、その存在感に感謝しきり。
赤木さんの姑役は、嫁に厳しい役だったこともあり「1年に1回ぐらい『あの役、やりたくない』とポロッという時もあった」と打ち明けたが「でも、ただ単に意地が悪いという役ではないと思う」と赤木さんだからこそ演じられた役だったとしみじみ。
5人姉妹の長女役だった長山も「普段は本当に優しい方でした」とその人柄を偲んでいた。