札幌ビル爆発「スプレー缶120本同時に噴射」消臭サービス未実施が一因か
札幌市豊平区の爆発事故で、発生元とされる不動産仲介「アパマンショップ平岸駅前店」の男性店長が「爆発直前に消臭スプレー缶120本の中身を同時に噴射した。可燃性という認識はなかった」との話をしていることが18日、分かった。北海道警は、店内で急速にガスが充満し、爆発に至った可能性があるとみて調べる。店を運営する「アパマンショップリーシング北海道」の佐藤大生社長が同社で記者会見し、明らかにした。
佐藤社長は「スプレーの廃棄処理が原因で爆発したと警察から聞いている」と説明。18日に店を改装する予定で、店内にあった新品のスプレー160本のうち、120本を廃棄しようとしたという。在庫は通常50~60本で、佐藤社長は「120本を一度に処分することは考えられない」と語った。
店ではスプレーを使った消臭サービスを顧客と契約しながら、実施していないケースがあったという。佐藤社長は、サービスの未実施がスプレー大量廃棄の一因になったとの見方を示した。
道警によると、爆発当時、アパマンショップのドアや窓は閉め切られていた。従業員は処理後、湯沸かし器をつけ爆発が起きたと説明している。