広瀬新竜王「少しずつ実感」タイトル獲得祝福の声に感慨深げ
21日に山口県下関市で行われた将棋の竜王戦第7局で羽生善治九段(48)を破った広瀬章人・新竜王(31)が、勝利から一夜明けた22日、山口県内で会見を行い、「少しずつ実感が湧いてくると思う」と喜びを語った。
羽生九段が通算タイトル100期を達成するか、27年ぶりにタイトルを失い無冠となるか注目を集めた戦いだった。広瀬竜王は「羽生さんはわれわれの世代から見ても、先頭を走り続けてきたのは間違いない」と敬意を示し、「スター棋士の無冠のピンチに自分が挑戦者になるというのは不思議な巡り合わせと思う」と冷静に語った。
広瀬竜王のもとにはタイトル獲得を祝福する声も多く届いているといい、「長い歴史の中でもこういうところで結果を出す人が勝ち残っていく世界だと思っていた」と感慨深げ。すでに棋王戦でも挑戦者に決まっており「棋王戦を含め、コンスタントに活躍できる棋士になりたい」と強さに磨きをかけることを誓った。