羽生九段「前竜王」?「九段」? 肩書は25日発表…「永世○○」の可能性も
27年ぶりに無冠となった羽生善治九段の肩書きは25日に発表されることが22日、分かった。九段と名乗るのか前竜王と名乗るのか。永世○○を名乗る可能性もある。
「名人」と「竜王」は、無冠になった際には、次期タイトル戦終了まで「前名人」「前竜王」と名乗る資格がある。羽生九段は90年の失冠時に「前竜王」と名乗った。
また、羽生九段は永世位が設定されている7タイトルすべてで永世位を保持している。
永世位は、原則として引退後に名乗ると決められているが、タイトル通算80期の故・大山康晴十五世名人は、73年に無冠となった際、永世王将を名乗ることが許され、76年には十五世名人にも就位した。タイトル通算64期の中原誠十六世名人(71)は、94年に「前名人」の肩書きを失った際、永世十段を名乗り、故・米長邦雄氏も、98年に現役で永世棋聖を名乗った。
歴代の永世称号保持者は、前述3人と羽生九段に加え、谷川浩司九段(56)、佐藤康光九段(49)、森内俊之九段(48)、渡辺明棋王(34)の現役棋士、故・木村義雄十四世名人の9人。うち、規定通り引退後に初めて永世位を名乗ったのは、木村十四世名人のみとなっている。