仮面女子・猪狩ともか 盟友・桜雪政界挑戦のきっかけに…「純粋にうれしい」
今年4月、歩行中に看板が直撃する事故で脊髄損傷の重傷を負い、車いすで活動しているアイドルグループ・仮面女子の猪狩ともか(27)が24日、都内で行われた、障がい者スポーツの体験イベント「チャレスポ!TOKYO」に出演。同じく仮面女子のメンバーで、来年3月いっぱいでグループを卒業し、政治家転身を目指す桜雪(26)へ向けエールを送った。
盟友である桜の新たな旅立ちに、猪狩は戸惑いとともに心からの応援をささげた。桜は今月22日の劇場公演で、来年3月いっぱいでの卒業と政界挑戦を発表。その理由として、猪狩が大事故から復帰した姿を見て、「誰かの未来を守りたい」と感じたことを挙げた。
桜から直接報告を受けたという猪狩は「すごくビックリした。『卒業して政治の世界に進むんだけど、そのきっかけをくれたのが猪狩ちゃんなんだよ』って話してくれて…」と振り返った。「雪ちゃんが卒業してしまうのは寂しいんですけど、自分を見て動き出した人が身近にいるというのは、本当に感慨深いというか、純粋にうれしかったですね」と感無量の様子で話した。
桜は東大文学部卒で、この日のイベントで共演した小池百合子都知事(66)が立ち上げた政治塾「希望の塾」に入塾した。猪狩も「何をしゃべっているのか、レベルが高すぎて理解できないことが多々あるんです。頭は本当にいいと思いますね」とその素質に太鼓判を押した。
衝撃の事故から8カ月あまり、猪狩もすでに自分の力で進み始めている。8月には車いす姿で劇場公演に復帰。現在は「(車いすの)基本的な動作はできるようになった。急な坂道とかは介助が必要ですけど、平面ならだいたいは1人でできます」と明るく話した。
将来的にパラリンピック出場を目指すことも宣言している猪狩。競技については「水泳とか、アーチェリーとか体験したことがなくて、興味あるスポーツに挑戦してから決めたい。まだ1つには絞れてないですね」という。2年後に迫った東京パラリンピックに向けては「リポーター的な位置で参加できたらうれしいなと思います」と目標を語った。